オリジナルプリントとは絵画や版画と同じように
写真家が作品として世に出すプリント作品のことです
美術界では一般的に「写真」は版画などと同様
エディションナンバー (限定番号)が付けられます
エディションナンバーとは
「この作品は○○枚だけプリントする」と言うように制作販売枚数を限定することで
作品下部に分数で表記されています
たとえば「3/50」とあれば50枚限定のプリントの3枚目の作品と言うことです
この限定部数は作家によってまちまちですが
ピカソの版画では50部 シャガールやミロの版画の場合は75部ぐらいが基準です
私の作品の場合 25部限定が基準となっております
普段写真を目にする場合
写真集やポスターなど印刷物で見る機会が多いとは思います
しかし それはあくまでも「印刷」であって
写真作家として創作活動をしている者にとっては二次的なものでしかありません
油絵作品を印刷物で鑑賞するのとまったく同じ行為だと思っていただければ
ご理解いただけるのではないでしょうか
写真自体 あまりにも身近に印刷物として存在していることで
作品(美術)としての写真とメディアのための写真が混同されているのです
私はひとりの写真作家として
絵画やリトグラフのように日本の家庭やオフィスにも
オリジナルプリント(本当の写真作品)があたりまえのように壁に掛けられている
といった日が来ることを切に願っております
ちなみに私自身も「HERB RITTS」「JEANLOUP SIEFF」などの
海外作家をはじめ 国内作家のオリジナルプリントを購入し壁に掛けております
「写真って売ってるんだ〜」「写真って額に入った絵と同じなんだね〜」
と言う認識を新たにしていただければ幸いです
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